バッテリー膨張によるバックパネル浮き
大阪府高槻市からご予約ご来店いただきました。
ご相談内容
まだ2年経っていないのにバックパネルが浮いてきた。
おそらくバッテリー膨張によるものだと思うのでバッテリー交換希望
との内容でメールをいただきました。
Androidスマホの修理は全て部品取り寄せになりますので即日修理は不可ですが最短翌日〜3日で修理可能です。
お持ちいただいた時の状態がこちらです。
横から見たらこんな感じ
この機種のバックパネルはガラス製なので開けるときにバックパネルが割れてしまう可能性があるということは事前にお伝え済みです。
早速開けてみましょう
パンパンに膨張していますね。
バッテリーの交換へ移ります。
※バックパネルは割れずに綺麗に取り外せましたのでそのまま再利用OKです。
この機種のバックパネルは部品自体が無いので万が一割れてしまっても交換ができません。
バッテリーも無事に取り外せたところで新しいバッテリーをはめて起動チェック。
が、しかし!!
ロゴループに突入。。。
元のバッテリーに戻してみたり、いろいろ試しましたが、今度は警告マークが出現⚠️
電流を確認してみると電流が不安定で本体への電流供給が停止されていましたので、基盤故障やシステムエラーも考えましたが、
再度別のバッテリーを付け替えることにしました。(←翌日です)
翌日、別のバッテリーに付け替えましたが、今度はロゴループではなく充電マークが表示された後すぐに警告マークが現れました。
充電マークからなんとか起動(ロゴマーク表示)まで行ってくれないか、このGalaxy S10eとの根比べです(笑)
バッテリー膨張は電流が不安定になりやすいので通常のバッテリー交換よりも時間がかかる場合があります。
今回がそのパターンです。
根気よく何度もテストを繰り返しました。
すると、数時間後にやっと充電マークから起動に移行し、ロック画面まで進んでくれました。
電流も安定しています。完璧!!
お客様へ「無事に直りましたTEL」をかけ、その日の夜に引き取りに来られました。
初日はバッテリー不良ということでお客様へご不安な気持ちを与えてしまいましたが、無事に直ってお返しできて、
(バッテリー不良かどうかは現在検査検品中です。)
喜んでいただきました。
Androidスマホはリスクが高く難易度の高い修理がほとんどですが、この喜びがあるからAndroid修理は辞められません。
「半ば諦めていた」と仰れた時のお客様の心情を考えるとこちらもなんとも言えない気持ちで胸が痛くなります。
Androidスマホの修理では何度もこのような気持ちを私自身も感じてきました。
iPhoneは直って当たり前、Androidは直らない泥沼にハマる(アンドロイドだけにドロ沼にはまる)と上手く言った人がいます。
実際そうなんです。
Androidスマホの修理店が少ないのはこういった事情もあるので絶対にAndroidには手を出さない。という修理店様や職人さんが多いです。
iPhoneは直って当たり前、Androidは直らない泥沼にハマる(アンドロイドだけにドロ沼にはまる)
この言葉を言ったのは私の師匠なのですが、師匠は今でもAndroidスマホの修理は行っていません。
技術もあってAndroidでも何でも直せるのですが、今でも「Androidは直らん」と言っています。
師匠はあえて、Androidスマホの修理はされていません。
私はこれからもAndroidスマホの修理は行っていきます。
Androidスマホの修理を辞めない理由を今度ブログ記事にしようと思っています。